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120歳まで生きると元気満々だったデニス・モーリーさんは2021年初めに天に召されました。デニスさんの思い出がとこしえに祝福でありますように。献身的なお世話を続けてこられた娘のデニースさんやご家族の上に、神様の慰めが増し加えられますうに引き続きお祈りしています。

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101歳を迎えるデニス・モーリーさん宅をオンライン訪問

2020年10月6日(火)

Original Posted on 6th October 2020, updated on 25/7/2024

「120歳まで生きる。意志の力があればできる!」ーー。

 

こう力強く語るのは2020年10月当時100歳だったデニス・モーリーさん(写真左。横は娘のデニースさん)。10月末に101歳のお誕生日を迎えらる直前のことでした。

 

英中西部グロスター州のご自宅に、北海道のニセコにいた恵子のほか、息子のクリスと妻のレティシャ、筆者の4人を快く迎え入れてくださいました。

日本軍の捕虜となり、移送中に乗せられていた船が米海軍の魚雷攻撃を受けて沈没した時も、日本で空爆にあった時も「意志の力で生き延びた」というデニスさんならではの生命に対する熱い思いです。

 

捕虜として過ごした神戸に飛来した米軍爆撃機B29は、「屋根に登っていたら操縦士と握手が出来るほどの低空飛行だった」と言うデニスさん。無差別爆撃で負傷した一般の日本人女性や子供に対しては、捕虜の身分ながら出来る限りの救援にあったこともあるそう。「戦争では、その責任がない一般市民が酷い目に遭う」と語り、民主主義の枠組みの中で私たちひとりひとりが担うべき責任についても触れてくれました。

意思の力で、数えきれない苦境を乗り越える

「気の持ち方次第で、痛みは忘れられる」。捕虜時代に患ったヘルニアや、アガペの旅で日本から帰英する際に重度の血栓だったときも、意志の力で痛みを克服したそうです。

 

お年を召されてからは屋根裏に登ろうとして梯子から滑り落ち、上腕を深く切り血だらけになったり、浴槽から立ち上がれなかったことも。デニースさんが帰宅するまでの数時間、痛みは意志の力で意識外に追いやり、浴槽の中では「気持ちよく寝入った」という武勇談の持ち主です

 

この日はちょうど、ひ孫娘のレオーネさんが出産したルナ・エステルちゃん(左上の写真はレオーネさんとご主人のジョンさん)が生後5週を迎えました。

 

デニスさんの101歳のお誕生日を、5世代が揃って今月末に祝うことができる背景には、こうしたデニスさんの前向きに生きる姿勢があると痛感しました。

Posted by HUMc, at 14:03 on 6th Oct, 2020

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