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広島・長崎の原爆投下を覚えて

「平和を祈る」特別企画

 

2021年8月6日から9日までの4日間

ロンドン西部のセント・マーティンズ教会で

 

Posted by HUMc on 8th September 2021

 

第二次世界大戦の終了から75年が経った節目の昨年。コロナ規制の狭間だった8月に、ロンドン西部にある聖公会セント・マーティンズ教会でひっそりと始まった広島・長崎の原爆投下を覚えて「平和を祈る」特別企画。「ずっとやりたかったのよ」とレイ・ミニスター(LLM)の友紀・ジョンソン氏(写真)は、熱い胸の内を明かします。

 

昨年に続き2回目の今回は、広島・長崎出身者による奏楽のミニコンサートや「灯籠流し」という原爆犠牲者の米兵家族を辿ったドキュメンタリー映画の上映も。「和解は欠かせないテーマ」(ジョンソン氏)と、アガペの活動についての特別展示コーナーも設けて頂きました。「何十年もの長い間、戦争の痛みは引きずられること」に、若い参加者から驚きの声が漏れました。

英アガペからは上野浩子と娘の美夏(15才)が参加

イギリスでは、第二次世界大戦について、小中学校で2回から3回に分けて取り上げられるのが一般的。独軍による英本土爆撃時の学童疎開や欧州緒戦、ナチスによる強制収容所の悲劇についてを中心に学びます。

 

日本軍による捕虜収容所の非人道的な扱いは、「400年に及ぶ奴隷制度と同列」(中高一貫校の歴史教師)で扱われる一方、原爆投下については日本軍の抵抗で何百万人もの犠牲がさらに出るのを防ぐための「必要悪だった」(17才男子)と教えられます。しかし、なかには「原爆の実戦使用は全く触れられない。だから知らなかった」(15才女子)。「2度も原爆を落とす必要が本当にあったのか」との声も聞かれました。

 

「平和を祈る」の各種企画に勢力的に参加したイギリス人男性は、「真珠湾(パール・ハーバー)攻撃で受けた汚名挽回の必要性もあったと理解してきた。だが、真珠湾での死者は軍関係者約2500人と、原爆の犠牲者とは桁違い。しかも民間人の犠牲が大半だった原爆投下の事実をいま改めて思い、悲痛な気持ちだ」と吐露しました。

8日8日の日曜日、広島と長崎の原爆投下を覚えての合同礼拝で講壇に立ったジョンソン氏。聖公会司祭のご主人に伴って、毎年11月に行われる戦没者記念日礼拝では元英兵士達に囲まれ、心の中で「ごめんなさい」と言い続けたーー。また介護士として自宅訪問した時に思いがけず巡り会った元捕虜の老紳士の優しい言葉など、自らの経験を披露してくれました。

 

平和を考える上ではこうした人々の辛い思いを聞けた貴重な経験が欠かせないと言うジョンソン氏。「私達には傷ついた心をいやす力はありませんが、共に平和を祈るように人々を招くことはできます。それができれば、人々と共に憎しみを感謝と和解に置き換えることができます」と、アガペの活動についても触れられました。

広島・長崎を覚えて「平和を祈る」ため、千羽鶴2束を寄贈されたJOBAフィンチェリー校の木村校長の依頼で録画された日曜礼拝の様子はこちらでご視聴いただけます。友紀・ジョンソン氏のお説教の日本語訳は、同氏が発行する日本語英国教会ニュースレター(下記)をダウンロードしてお読みいただけます。

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